AWS LightsailでMySQL環境を最小コストで構築する(前編)

この記事では、AWS Lightsail 上に Docker を使って MySQL 環境を構築する手順を、スクリーンショット付きでわかりやすく解説します。前半ではサーバー作成まで立ち上げまで行います。

それでは作成に入っていきましょう

ステップ①:Lightsailインスタンスの作成

  1. AWS Lightsailにログインし、「インスタンスの作成」を選択
  2. プラットフォームは Linux/Unix を選択
  3. 設計図(Blueprint)は OSのみ → Ubuntu 22.04 LTS を選択
  4. インスタンスプランは最小構成($5プラン:0.5 GB RAM, 1vCPU, 40GB SSD)を選択
  5. インスタンス名を入力(例:mysql-env
  6. 「作成」ボタンをクリック

インスタンスが起動すると、パブリックIPアドレスが割り当てられます。

Lightsailの設定画像1
プラットフォームと設計図の選択
Lightsailの設定画像2
ネットワークタイプとサイズ
Lightsailダッシュボード
設定完了画面(画面左:立ち上げすぐなので開始中になっています)

※ 以前は $3.5 プランもありましたが、2025年7月時点では $5 プランが最小構成になります。

ステップ②:SSH接続と初期セットアップ

  1. Lightsailのインスタンス一覧から、作成したインスタンスを選択
  2. 「接続」タブから「SSHを使用して接続」からブラウザベースのSSHコンソールを起動
  3. 以下のコマンドでパッケージ情報を更新します:
sudo apt update && sudo apt upgrade -y

このコマンドをコピー&ペーストして実行したとき、以下のような「謎の記号」やエラー風の表示が出ることがあります:

��sudo: command not found

これは「sudoが存在しない」という意味ではなく、貼り付け時の文字化けが原因で、コマンドが正しく認識されなかった状態です。

このような場合は、コマンドをもう一度「手打ち」で入力してください。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

ブラウザ版SSHでは、コピー&ペースト時にエンコードが乱れることがあるため、最初のセットアップでは手打ちが確実です。

インスタンス個別画面
作成したインスタンスの個別画面

SSH接続画面
接続画面

ここまででサーバーの立ち上げが完了しました。

ステップ③:Dockerとは?導入する理由

MySQLをこのまま直接インストールすることもできますが、本記事では Docker を利用します。

Docker は「コンテナ型仮想環境」を作成するツールで、次のようなメリットがあります:

  • 環境構築が簡単(数行のコマンドで完了)
  • 環境が汚れない(削除すればすぐに元通り)
  • MySQLのバージョン切り替えや使い分けが楽
  • 開発・テスト環境に最適(手元のマシンと分離できる)

今回は MySQLをDockerコンテナで動かす ことで、設定の簡略化やトラブルへの対処を学びながら進めていきます。

後編では Docker のインストールから始めましょう。
▼ 後編はこちら:
LightsailでDocker+MySQL環境を最小構成で構築する(前編)